鉄でできたぬいぐるみである「テツグルミ」シリーズ、「鉄クマ」です。
テディベアの仕様に乗っ取り、首、両肩、股関節の5つの関節が動きます。
空気を一杯に詰め込んではち切れそうな縫い目になった姿をしています。
さわって遊べる鉄オブジェです。
- OATB
- サイズ : w100 d100 h150 (mm)
- 素材 : 鉄
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頭部は3枚のパーツで作っています。
ぬいぐるみでは4枚パーツで作るタイプを多いのですが、鉄で4枚はちょっと難しかったです。
平なパーツを丹念に鍛造して膨らんでいる形を作り、ガス溶接で組み上げています。
手の爪は縫い糸で表現される作品が多いと思いますが、
鉄ではパーツを追加で付けるより、ラインでカットした方がシンプルでいいと思いました。
「革でできているのですか?」と聞かれることがあります。
触ると硬いですよ、鉄クマなので。
動かすとガチャガチャいうのも鉄ならではです。
目には小さな袋ナットを使用しています。
最終的に仕上がってからエナメルを塗ってツヤを付けることもあります。
ボディは塗装しないことにしています。
鍛造した鉄は黒錆が回った状態に近く、若干錆びにくいですし、触っていると錆びてきません。
錆仕上げにするために錆付けをしたこともありますが、
びっくりするほど錆びてこなくて、すごく時間が必要でした。
布でテディベアを作ったことがありません。
なので、布と鉄と、作った時の違いとかわかりません。
いつも気をつけているのは、一つのパーツを叩く時の順番です。
例えば腕なら、
肩から叩いて膨らみをつけていくのか、手の方から叩いて膨らみをつけていくのか、
2枚を合わせるパーツは叩く向きを同じにしておかないと、
形が合わなくなってしまいます。
多分、鉄の伸び方に違いが出るんでしょうね。
テディベアのことはテディベア専門店の「メイフェア」さんで教えていただきました。
関節の動かないクマのぬいぐるみは、テディベアとは言わないそうです。
ただの「クマのぬいぐるみ」
伝統的に、5つの関節が動くことが、定義としてあるようです。
詳細はこちらへ
メイフェア 清里
http://www.scotcreation.com/mayfair/
日本テディベア協会 テディベアとは
https://www.jteddy.net/teddybear.html
テツグルミには他にも色々な動物がいます。