木を通して、広い意味での「自然」を考える作業。
自然を伴う言葉には、「自然崇拝」「自然淘汰」「自然死」「自然受精」「自然出産」・・・などと、よく考えると「自然」という言葉が付く事が「不自然」なものもあるように思れるものもある。「自然」という言葉の持つ意味合いは、実に様々で、例えば都会で生まれ育った私にとって、山や森も「自然」ですが、もはや都市空間も「自然」なのです。では本当の「自然」とは何なのでしょう。例えぱ、かつての森には、地球が46億年かけて作り上げた独自の生態系がありました。しかし今我々が目にする多くの森は、人間が維持管理しないと生きて行かれない状態にあります。地球的視野からみれば、これは自然なのでしょうか。歴史的に見て、この不自然さは次なる自然の必然かもしれません。
 
 

1995-1996

 


木を守るということ
《 To protect Tree 》

 


木に鉄のプロテクターを付ける

 
  鉄・木 / Iron ,Wood  

無作為に伐採が決まった森を守るため、
チェーンソーが使えないよう鉄を巻き付ける。 

 
   

 

   
         
         
 

1997-1998


人間が作り出した森
それを維持管理する為の伐採(間伐)
《 Keeper of the forest 》


人が管理をしなければならない森を顕在化

 
  鉄・木 / Iron ,Wood  
その守るべき森は、過去の間違った林野行政により作られ、
野放しになった森だった。そこで、森を守るために木を切った(間伐)
 
         
         
 

1999-2000


不自然な自然を作り出す
木を植えるということ
《 - What's nature - / Implanting Tree 》


 
  木に木  
人が親しみやすい自然を作るために、森は切られた。
そこに残った切り株に新たに木を植える。
 
 

《 What's nature? -for woody Life- 》

 

 

人が親しみ易い森をつくるとは?

 
  木・建材  
自然愛好家が、木の家を建てる。その建材はどこから来るのか?
 
 

木の墓標

《Empty Tree》

 
         
         
         
 

2001-2002

一坪の自然
《 Whatt's nature?
It's nature ! 》

 

自然を守るための檻

 
  雑草・鉄筋  
人には手出しの出来ない空間(檻)を作り、 自然のままに自然を造る。
これが自然!?