カセキの時間 「遙かなる」

すくっと立ち上がった厚み感のあるステンレス板は、上部で切り替えが入り、
その隙間から植物が芽吹く様子をステンレスと鉄で表現した彫刻作品です。

静謐に磨かれたステンレス板の断面から覗くふくらんだ玉紫陽花の蕾は、柔らかく強い植物の力を思わせます。

マンションの坪庭に設置になりました。

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こんなところからと、驚くような隙間でも植物は芽を吹きます。 その力強さとか弱さは、畏敬にすら値すると感じます。

植物は的確に陽の光を求めて成長するそうです。
たとえまったく日の刺さない場所に置かれても、どちらの方向へ伸びていけば光にめぐり逢えるか、
最短の距離で進むそうです。
自分の道を見失うことが無い、そんな力があるかのように。

小さな芽には大きなつぼみを付けました。その秘めた力強さにふさわしい、可憐な花をつける未来を託して。

玉紫陽花はこの玉のような蕾が綻んで、いわゆるアジサイになります。
蕾と花の様子の違いが不思議な花です。

こんな植物です。

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玉紫陽花

緻密に磨きこまれたステンレス板の表情と、柔らかく凛とした若い芽の姿の対比。
ステンレスも鉄といえば鉄であり、鍛造して組み上げて葉とつぼみも鉄。 鉄は様々な表情を持つ素材です。

３本の柱が角度を変えて静かに伸びています。

オールステンレスで制作した屋外設置ができる作品もあります。

カセキの時間 「遙かなる」

ステンレス板の隙間から小さなタマアジサイが生えて、つぼみをつけている彫刻作品です。 優しい表情の植物表現、静謐な板全てステンレスですので屋外設置…